ラブストーリは突然に!〜その1

今回は、どのように私の留学が決まったかをお話しさせて頂きたいと思います!

 

臨床をされている先生方や医学部の学生さんの中には、将来留学したいと思っている方は多いのではないかと思います。

私は学生時代、ニューヨークに一人旅をした経験があり、漠然とですが、アメリカ(海外)留学への憧れがありました。

大学を卒業して、研修時代にお世話になったMentorの先生が、アメリカのCleveland Clinicに留学経験がありました。その先生のなんだか変にアメリカナイズされた雰囲気がかっこいい!と思っていて(笑)、留学時代の楽しい思い出をいつも話してくれ、私もいつか留学したい、するんだ!!と留学に恋(ラブ)していました。

その後、外科医として多忙な生活を送っていたのですが、留学の"り”の字も出てこず、恋が始まる気配もありません。

留学というと、医局の上司から、”こんな話があるけど行ってみない”のような形で決まるものだと思っていましたが、何せ留学に行った先輩方がいないのです。

そんな、こんなで、あっという間に月日が流れます。40歳が目前に迫り、外科医として必要な資格や学位も臨床研究で取得することができましたので、もう自分で留学の道を探すしかないと思い立ちました。

でも、どうやって留学しよう‥‥

慌てて、留学経験のある大学時代の同級生に連絡をとり、帰ってきた答えが、"留学したいだけではなくて、"どこに留学して何をしたいかじゃない" 

我に返りました。今まで留学に恋焦がれていたのに、どこに留学して、何をしにいくのかを全く考えていなかったのです。まさに"恋に恋してる"という状態です。そこから、留学にはどういう道があるのかを調べると同時に留学して自分が何をしたいかをか自問自答しました。一般的には医師の留学には以下のパターンがあるのではないかと思います。

①臨床留学(アメリカではUSMLEが必須)

②基礎研究留学

③臨床研究留学

私の場合、①は能力的に不可、②は基礎研究の経験がないので不可、③臨床研究での留学が現実的かつ自分のやりたいことと考えました。さっそく、祈る気持ちでclinical research fellow , surgeryなどでググってみました。すると、フランスの鏡視下手術専門施設で臨床研究医を募集していることがわかりました。第一希望はアメリカの施設でしたが、該当するpositionがなく、私自身、欧州内視鏡外科(EAES)学会での発表や同雑誌への論文掲載も経験していましたので、フランスであればいける可能性が高いのではないかとすぐに、CVを作成しApplyしました。すると、たったの3日で返事が来ました。内容は書類選考はPassしたから、2週間後にzoomで面談をしましょう。

えっ!?!?!?こんなにすんなり決まるの!?

実際、2週間後に施設のボスとzoom面談をすると、すぐにWelcome to France!!と言って頂き、留学を決意してから、ほんの1ヶ月程度でフランス行きが決定しました。このような形で突然に留学が決まることもあるのだなぁと笑ってしまいましたが、飛び跳ねるくらい嬉しかったのを覚えています。まさに"ラブストーリーは突然に"です。

しかし、ここから事態は急展開をむかえます。~次回に続く。